レビュー:『10年つかえるSEOの基本』
ブックレビュー『10年つかえるSEOの基本』
著者:土居健太郎 氏
発行:技術評論社 2015年5月
概要
SEO(Search Engine Optimization)、
「検索エンジン最適化」についてどう取り組むべきか解説した本です。
対話形式でわかりやすく解説され、
初めてSEOに取り組む・学ぶ人にもオススメ。
というより、SEO初心者にぜひ読んでもらいたい内容です。
ちなみに、「今すぐ検索順位アップさせる方法を知りたい!」
という方には参考になりません。
この本が示しているのは、「方法」ではなく「方向性」です。
検索アルゴリズムの変化に負けず
資産価値のあるコンテンツを作り上げたい方が
知っておくべき内容です。
感想
タイトルの『10年つかえる…』のとおり、
目先のトレンドではなく、普遍的なSEOについて書かれています。
そして2018年の現在、この本の内容が陳腐化するどころか、
さらに重要度が高まっています。
その理由は『検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)』の変化です。
これは、Googleが検索結果の品質評価のために使用する重要な内容で、
一般にも公開されています。
検索品質評価ガイドライン(General Guidelines).PDFファイル
この中の「3.1 : Page Quality Rating: Most Important Factors」、
ページ品質評価:最も重要な要因について
2016年3月版では下記4項目が挙げられています。
- メインコンテンツの品質と量
- ウェブサイトの情報と誰がその情報に責任を持っているのか
- ウェブサイトの評判
- 専門性・権威性・信頼性
それが、現行の2017年3月14日版では下記のように書き直されました。
- 専門性・権威性・信頼性
- メインコンテンツの品質と量
- ウェブサイトの情報と誰がその情報に責任を持っているのか
- ウェブサイトの評判
内容は同じですが、
2016年版では最後に挙げられていた「専門性・権威性・信頼性」が
2017年版ではトップにきています。
コンテンツが「専門性・権威性・信頼性」を満たしているか
解析できるようになったということです。
つまり、検索者の悩み・疑問を解決できる情報を提供するコンテンツが
より重要視されるようになりました。
このようなコンテンツは、コピペや小手先のテクニック、
ブラックハットSEOでは実現できません。
自分のコンテンツが、検索者の悩み・疑問を解決しているか
この本の内容と時々照らし合わせてみましょう。