水道と軟水

悪あがき

ピラミッドストラクチャー

 

ピラミッドストラクチャーとは

思考の妥当性や完成度を視覚的にチェックできるツール。
メインメッセージ(結論・主張)を、キーメッセージ(根拠)で支え、論理を構造化する。

 

ピラミッドストラクチャーのメリット

・つくった本人が「論理の妥当性」をチェックしやすい
・聞いた人も、相手がどのような論理に基づいて出したのか理解しやすい

 

ピラミッドストラクチャー作成のステップ

1. イシューを特定する

イシューとは、今ここで答えを出すべき問い。結論・主張であるメインメッセージを明確にする。イシューを明確にすることで、
・「問い」の形にして、明確に考える。
・具体的に考える。
・一貫して押さえ続ける。横道に逸れない。

 

2. 論理の枠組みを考える

枠組みとは、イシューに答えるべき考慮・判断の論点のセット。根拠・キーメッセージとなる論点を明確にする。枠組みを使うことで、
・考えやすくなる
・見落としが減る
・納得感を与えられる


<枠組みの作り方>

■作り方1:既存フレームワークを活用する

・3C(市場・競合・自社)
・4P(製品・価格・流通経路・プロモーション)
…など

 

■作り方2:自分で考える

2-1.アイデアから論点を積み上げる方法
 ①情報やアイデアを列挙する。
 ②それらのアイデアが、どんな論点ための
  施策・解決策か考え、論点の枠組みを作る。
 ③「これらの論点すべてに答えれば、
  イシューに答えることが出来たと言えるか」を確認する。
 ④論点に抜け漏れがあれば追加する。
 2-2.イシューから要素を分解する方法
 ・例:「中途採用を増やすために何を行うべきか」
  →要素:中途採用者数=応募者数×合格率×内定受諾率
  →これら3つの要素が論点の枠組みとなる。

 

ポイント

  • 論点は「問い」の形にして、明確にする。
  • 論点のレベル感を合わせる。
  • イシューにふさわしい枠組みを選ぶ

 

3. So what?→Why?True?

イシューに対する答え=「主張」を、「なぜなら」で支える適切な根拠を示す。根拠とは「主張」を支えるもの。

 

<主張を支えるのに適切な根拠とは>

  1. 枠組みでもれなく整理されている。
  2. 根拠を支えるデータや具体例がある。
  3. 相手の関心に沿った根拠である。

 

<例>
・イシュー:「中途採用を増やすためには?」

・主張:「社内からの紹介を促進すべき」

・根拠:
 根拠①:効果が高い
 ・ファクト:同業他社での成功事例、企業文化に合う人材を集めやすい
 根拠②:コストが安い
 ・ファクト:転職サイト掲載に比べて60%コスト削減、予算内に収まる
 根拠③:実行しやすい
 ・ファクト:現場リーダー了承済み、協力が期待できる

 

So what?で確かめる>

・同業他社での成功事例、企業文化に合う人材を集めやすい
 ↓ So what?
・効果が高い
 ↓ So what?
・社員からの紹介を促進する

 

<Why?True?で確かめる>

・社員からの紹介を促進する
 ↓ Why?True?
・効果が高い
 ↓ Why?True?
・同業他社での成功事例、企業文化に合う人材を集めやすい